チャプター 55

ジャック視点

戦士は忠誠のために生まれるのだと言う。

誉れのために死ぬのだとも言う。だが、誰も教えてはくれない。裏切りが、血を分けた相手から降ってきたとき、どれほど重いものになるのかを。

かつて俺は、マイケルの軍を率いる指揮官だった。かつて俺は、この群れを栄光へ導く運命を背負った双子の娘たちの父だった。カミラとキャロライン。光と影。希望と炎。

――そして、俺は二人とも失った。

裁きの日のことはいまでも覚えている。傷がまだ皮膚の上で生々しく疼いているかのように。評議の間を満たした囁き、突き刺さるような糾弾の眼差し、巫女たちが下した容赦のない宣告。

「月光のカミラを追放とする」

拳は脇...

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